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企業がSESを使うときに決めること|メリットより先に置く制約
SESのメリット説明の前に、指揮命令・成果・知識の残し方を決める。企業側の注意点と比較、判断軸を整理します。
村田 文太郎/代表取締役
- 受託開発
- 契約
- 発注失敗回避
「まずはSESで人手を。」——増員の速さは魅力だ。だが企業側が先に決めていないと、指揮命令の所在・成果の定義・知識が残らない問題が後から効く。
メリット資料を読む前に、制約を一文で書く。
SESを使うときに先に置くのは、便利さではなく、責任と残りの設計だ。
結論:先に決める3つ
- 指揮命令: 誰の指示で日々動くか(法律・契約・実務の一致)
- 成果: 稼働以外に求める完了はあるか。ないなら「完了」を期待しない
- 知識の残し方: 終了後に社内へ何が残るか(ドキュメント、ペア、コードの所在)
メリットの裏表
| よく言われるメリット | 裏に置く制約 |
|---|---|
| 速い増員 | 優先順位と受け入れの社内負荷も増える |
| 柔軟な増減 | 知識が抜けやすい。引き継ぎ条項が要る |
| 専門スキル | 指揮の下では、提案責任まで求めにくい |
事例
匿名化した一例。SESを8名まで拡大。進捗は増えたが、設計判断が現場任せで負債が加速。終了後に触れる社内がほぼいなかった。分岐点は、増員と同時に「社内オーナーとペア時間」を置かなかったことだ。
別の一例。常駐は3名上限、週次で伴走が優先順位を固定。人手不足は一部残ったが、四半期の指標は守れた。
判断軸
| SESを使う | 請負・伴走へ寄せる |
|---|---|
| 作業が明確で、指揮できる社内がいる | 何を解くかが未確定 |
| 一時的なピーク | 完成責任と定着が主目的 |
| 知識残しの条項を入れられる | 残さず使い捨ての前提(長期では高くつく) |
次に確認すること
- 指揮命令と契約形態は矛盾していないか
- 「完成」をSESに求めていないか
- 社内オーナーは名前か
- 終了時の引き継ぎは契約か
- 伴走/請負との併用方針はあるか
まとめ
SESは悪い道具ではない。制約なしに便利さだけを買うと、責任と知識の空白が残る。 メリット資料より先に、3つの制約を書く。
体制設計の相談は、お問い合わせフォーム からどうぞ。
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