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成果完成型の準委任|請負との違いと、発注で失敗しない条件

成果完成型は名前より完成定義が本体。請負との違い、向く案件と赤旗、発注で失敗しない条件を整理します。

村田 文太郎/代表取締役
  • 受託開発
  • 契約
  • 発注失敗回避

「成果完成型の準委任なら、請負より柔軟で、しかも完成してくれる。」——聞こえは良い。だが契約名が先に歩き、完成の定義が空のまま始まる案件がある。

名前の新しさより、検収できる完成条件があるかどうかが本体だ。

成果完成型で失敗しない条件は、完成の定義と変更手続が書面にあることだ。

結論:請負との違い(発注者視点)

観点請負成果完成型を意識した準委任
主責任のイメージ決めた成果の完成役務+合意した完成状態
変更変更契約が原則優先順位調整とセットで設計しやすい
向く凍結できる核完成イメージはあるが手段が動く
赤旗要件曖昧な一式完成定義なしの「成果完成」呼び

現場の呼び方は会社で違う。重要なのはラベルではなく、上表の中身だ。

向く案件/赤旗

向く: 受入の状態は書けるが、実装手段は探索する。週次で優先度を入れ替えたい。
赤旗: 「成果完成」と言いつつ成果物一覧がない。変更が口頭。検収が感想。

事例1:名前だけで安心した案件

匿名化した一例。成果完成型と聞いて固定予算に近い期待を置いた。完成定義は「使いやすい管理画面」。3ヶ月後、双方の「完成」が一致せず追加協議に。分岐点はキックオフで画面一覧と受入基準を固定しなかったことだ。

事例2:核だけ完成定義した混合

別の一例。予約フローの完了状態だけを成果として定義し、周辺帳票は通常の準委任。核は期日どおり、周辺は学習に合わせて伸ばした。名前より境界が効いた。

判断軸

成果完成型を検討するやめる/請負か通常準委任へ
完成状態を観測可能な文で書ける「いい感じ」が完成定義
変更手続と費用が契約にある無償変更が前提の営業文句
核と周辺を分けられる全部を成果完成の一語で覆う

次に確認すること

  1. 完成の定義は検収可能な文か
  2. 請負との責任の違いを相手と同じ表で確認したか
  3. 変更時の手続はあるか
  4. 成果物一覧は初回で出たか
  5. 名前だけで予算を固定していないか

まとめ

成果完成型は魔法の契約名ではない。完成定義と変更耐性を同時に設計する道具だ。そこが空なら、請負の炎上と準委任の拡散の悪いとこ取りになる。


契約形態の相談は、お問い合わせフォーム からどうぞ。

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