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新規プラットフォーム立ち上げで、最初の90日に決めること
0→1のプラットフォーム開発で最初に決めるのは技術スタックではない。プロダクト境界・運用責任・止め方。90日で固定する成果物を整理します。
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- 技術戦略
- 要件定義
「新基盤を作る。まずはモダンな構成で。」——ワクワクは分かる。だが0→1で最初に壊れるのは技術選定ではなく、何をプラットフォームと呼ぶかと誰が運用で起こされるかだ。
スタック比較に8週間使ったあと、「では何を載せるのか」で止まる現場を何度も見てきた。
最初の90日で固定するのは、プロダクト境界・運用責任・止め方の3つだ。 美しさは二の次でよい。
結論:90日で残すもの
| 観点 | 90日以内に決めること | まだ決めなくてよいこと |
|---|---|---|
| 境界 | 何を載せ、何を載せないか(1枚) | 将来の全マイクロサービス分割 |
| 運用 | 誰がオンコール/障害判断するか | 完璧なSRE組織図 |
| 止め方 | 失敗時に捨てる/縮退する条件 | 5年ロードマップの詳細 |
| 観測 | 最低限のログ・指標・アラート | フルオブザーバビリティ |
「とりあえず作ってください」の延長で基盤だけ先行すると、載せものが決まらずコストだけが残る。
事例1:過大設計で半年遅れた立ち上げ
匿名化した一例。新規B2B向けの共通基盤。最初からマルチテナント・高度な権限・イベント駆動を要件に入れ、設計だけで4ヶ月。事業側の最初のユースケースは「1テナント・単純なCRUD」だった。
分岐点は1ヶ月目のレビューだった。「最初の利用者は誰で、何が動けば売上検証になるか」を先に書き直したチームは、8週間で薄い縦スライスを出し、学習を回収した。过大設計を続けたチームは、半年後も本番利用者がゼロだった。
事例2:基盤ゼロで機能だけ積み上げて詰んだケース
逆の一例。基盤を後回しにし、画面とAPIを個別最適で量産。3ヶ月後、認証・監査ログ・環境差分で全部が止まる。境界を決めない「速さ」は、結合の負債を前借りするだけだ。
週次で決めること(目安)
- 週1–2: 最初の利用者と成功指標(1つ)を固定する
- 週3–4: 載せないもののリストを経営と合意する
- 週5–8: 薄い縦スライスを本番相当で動かす
- 週9–12: 運用責任と止め方(Kill基準)を文書化する
技術選定はこの流れに従属させる。選定会議を主イベントにしない。
判断軸:今すぐ立ち上げ伴走を入れる/まだ社内だけでよい
| やる | やらない |
|---|---|
| 境界と運用責任が曖昧なまま実装が始まっている | 載せるユースケースと成功指標が既に1枚で合意済み |
| 「基盤」と「最初のプロダクト」の区別が社内で揺れている | 既存プロダクトの延長で、新規境界の議論が不要 |
| 止め方がないまま投資だけが増えている | 四半期末のGo/No-Goが既にカレンダーにある |
次に確認すること
- 最初の利用者と成功指標は一文で書けるか
- 載せないもののリストはあるか
- 障害時に起こす人と判断者は決まっているか
- 90日時点のKill/継続基準はあるか
- スタック比較に何週間使う上限を置いたか
まとめ
新規プラットフォームの最初の90日は、技術の博覧会ではない。境界・運用・止め方を固定し、薄い縦スライスで学習を回収する期間だ。そこが決まれば、スタックも発注も速くなる。
新規プラットフォーム立ち上げの相談は、お問い合わせフォーム からどうぞ。
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