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開発会社の「得意領域」の見分け方|事例の聞き方チェック

実績スライドがどれも同じに見えるとき。社名より制約と役割を聞く。良い答え/悪い答えの例と、発注前の質問チェックリストを整理します。

村田 文太郎/代表取締役
  • 受託開発
  • 開発会社選び
  • 発注失敗回避

「弊社はAIもクラウドも業務システムも対応可能です。」——スライドのロゴが並ぶほど、逆に何が得意か分からなくなる。得意領域の見分けは、業種名のチェックボックスではできない。

聞くべきは「何を作ったか」より、どんな制約の中で、自分たちが何を担当し、何が起きたかだ。

ロゴの数ではなく、制約と役割と失敗の語り方で見分ける。

質問チェックリスト

聞くことなぜ効くか
その案件での御社の役割は?(主幹/一部/派遣的)「実績」の厚さが分かる
規模(人と期間)と、ピーク時の体制は?スライドの華やかさと実態の差
一番きつかった制約は?(期限/規制/レガシー)得意の再現条件が見える
障害や炎上はあったか。どう閉めたか?誠実さと運用力
誰がコードを書いたか。今も同じ層が入れるか?営業と配信の分断を見抜く
同じ領域を断った例は?「なんでもできます」の反証

赤旗

  • 「なんでもできます」が連発され、断った領域がない
  • 事例の担当者が提案に出てこない
  • 失敗談が一切なく、すべて成功事例
  • 制約の話をすると抽象論に逃げる

良い答え/悪い答え

悪い答え: 「大手の案件多数です。詳細は守秘で。」(守秘は理解できるが、制約と役割の抽象化すら出せない)
良い答え: 「主幹ではなくAPIの一部。レガシーDBと週次リリースが制約。障害は深夜のデプロイ手順不足が原因で、Runbookを残して閉めた。同型なら今も同じリードが入れる。」

守秘の範囲内でも、再現に必要な構造は語れる。語れない得意は、得意ではない。

判断軸

候補に残す外す/追加質問
制約・役割・体制が具体ロゴと技術キーワードのみ
失敗と閉め方を話せる成功のみ、担当者不在
断る領域がある全領域対応を強調するだけ

次に確認すること

  1. 自案件の制約(期限・規制・既存資産)を先に開示したか
  2. 同じ制約の事例を聞いたか
  3. 提案メンバーと実装メンバーの関係を確認したか
  4. 「断る領域」を質問したか
  5. 得意の再現条件が自社案件と重なるか表にしたか

まとめ

開発会社の得意領域は、業種タグではない。制約の中で何を担い、どう閉めたかに現れる。事例の聞き方を変えれば、コンペの比較軸も変わる。ロゴを数える前に、質問リストを使う。


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